「兄たん」 「兄たんもうご飯食べた?今日さあマミちゃんとぶつかっちゃってさあ」 妹はそう言いながら僕の膝の固くなっている部分の皮膚を爪でカリカリと掻く。 雰囲気的に悲しいことがあったときのクセなのだ。 僕は目の前にあった妹の頭を左手でグっと引き寄せて髪を無言で撫でてやる。 妹が僕を兄たんと呼ぶようになったのはほんの悪戯心からだった。
母は、じゃあ何と呼んで欲しいの?と僕をなだめるように言った。 僕は冗談で、じゃあ兄たんって呼べと言った。 食卓は予想以上に笑いが起きて妹は僕を冷やかし半分で兄たんと呼ぶようになった。 しかし母が死んだときに僕を慰めようとして妹はこう言った。 「兄たん元気出せよ、兄たん」 妹は無理にニっと笑った直後に悲しみをこらえきれずに号泣した。 いまも頭を撫でられたくて僕のペニスをブリーフから取り出して口に含んでいる。 僕たちは母の死後から近親相姦を始めた。理由はよくわからない。 二人ともそれが罪だと気付いているから話題にはしない。 でも耐えられない孤独感に襲われたらどちらからともなく性器をむさぼり合うようになった。 僕は妹の口の中に射精した。妹は精液をティッシュに吐き出してからまた話し始めた。 マサミちゃんが私が話してんのにシカトするんだよ、ひどいよね。 妹のアゴに僕は自分の精液を見つけそれを指で拭い取ってやる。 一瞬話を止めた妹は何事もなかったようにまた話し始める。 僕はこのままではいけないと思いながら、 うんうんと頷いてまだ勃起しているペニスをブリーフに収める おしまい。 ------------------------------------------------------------------------------ あとがき こんちは、eminaです、 |
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