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アウトビアンキ

アウトビアンキ社ですが
元々はエドアルド・ビアンキという社名の自転車メーカーで
1899年に自動車製造に進出し、
貴族や富豪の方を対象にした自動車作り販売をしていたメーカーで
後の第二次世界大戦後、経営悪化に陥り FIATとピレリから援助を受け
会社名を「Autobianchi」と改め1968年に完全なFAIT傘下となります。

 FIATの完全な傘下になる前から援助を受けていたアウトビアンキから
発表される車にはFIATが考える先進の技術を組み込まれた車体や
新しいカテゴリーの車種が多く送り出され
FIAT社のマーケットリサーチ、実験車両的な役割を
担っていたメーカーでもありました。

Y10の開発メーカーはアウトビアンキという事になっていましたが、
アウトビアンキは先に述べた’68年にFIATの完全な傘下に入っており
同年にFIATの傘下に入っていたランチアに吸収させ
事実上会社としてのアウトビアンキは消滅。
ブランド名として存続することになり
Y10はLANCIA(FIAT)が開発した車になりました。

 その事実として
Y10は本国イタリアと日本でのみアウトビアンキブランドで販売され
そのほかの国ではランチアブランドで販売されていました。
(本当は世界的にランチアブランドで販売する気だったようですが
A112が日本で飛ぶように売れた事から販売上の戦略で日本では
アウトビアンキ
ブランドになった・・・らしいです。)

 とりあえず車メーカーとしてのビアンキは消滅してしまいましたが
自転車メーカーとしてのビアンキはいまだ健在です。

↑とてもY10がA112の後継車種とは思えぬデザインですね。

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